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2015年7月

2015年7月27日 (月)

ラベンダー精油に関するある研究

日本のアロマセラピーの世界でも、最近はゲノムワイド関連でトランスリクトーム解析が行われる時代に突入しました。私は、某大学研究室に所属していた頃、日本人と一部の東洋人に特有の病気に関する遺伝子のSNPと呼ばれる一塩基多型の研究をお手伝いしておりました。それからの科学の発展はすさまじいスピードですすんでいますが、ラットの実験で、ラベンダー精油を経口投与し、腸、脾臓、肝臓の遺伝子の動きを追った研究です。無料の雑誌に公開されていますので、どのような精油が使われたか、どう実験したかなどの情報が入手できます。

 

無料の論文でよかった!お金を出して読んだとすると、また、数十ドルも損をするところでした。このような高度な研究でも、研究者たちによる供試精油の分析が行われていないのです。大きな問題ですね。フランスxx社真正ラベンダーとしか記述されておりません。

 

市販の精油の95%以上に何らかの人工的な手が加わっていると言われる時代です。アロマの研究者は、実験をする際には、必ず自分たちで、それが不可能な時は、それなりの研究機関に依頼して、実験に供するアロマ製品の品質を確認していただきたいと思います。研究者らによる供試アロマ製品の成分明記は必須であると考えます。それでも、その製品に対する偽和の有無は判定しづらいことが多いですから。

 

ましてや、精油販売会社が提供する製品に付帯するデータを信頼するのは、大変なリスクをはらみます。よくラベンダーの実験で、主成分のリナロールに関して、研究者たちがラセミ体のリナロール(合成香料)を入手して、研究を行い、そこで得られたデータから、主成分のリナロールでxxのような結果が得られたので、それはラベンダー精油の効果/効能だと発表をすることが行われていますね。論文を購入して、それをゴミ箱にたたきつけたくなることがあります。

 

ご存知のように、ラベンダー精油は本物といえども、ボトルごとに成分組成は驚くほど差異がありますので、こういう成分のラベンダー精油をラットに使ってこういう実験をしたら、こんな結果が出ましたとしか言えないのではないでしょうか。様々な成分のラベンダー精油で、実験の数や使った実験動物の数による場合もあるかと思いますが、一般的に、ラベンダー精油にはxxの効果があるというように、効果/効能を「一般化」できない理由がそこにあります。

 

アロマ学術研究のエビデンスが、大元から崩れる危険性が指摘されます。アロマの研究をなさっている方々には、是非とも心して精油業界の裏事情に関する情報を得ることを怠らないでいただきたいと切に希望いたします。

2015年7月24日 (金)

正義を守ると、アロマビジネスでは儲かるはずがない!

特定の地域の精油やハイドロゾルを地域の大学で分析してもらい、ハイドロゾルなどは日本国内で細菌検査まで実施して、製品を販売なさっておられる方がいらっしゃいます。きっと、利潤をあげることはできていないのではないかと想像しています。欧州の精油の研究所の所長さんと信頼関係を築き、そこで分析していただいた製品を輸入販売なさっているアロマの研究者で医師の方がいらっしゃいます。正義を守って、本物の製品を販売しようとすると、本当に多額の費用がかかることを忘れてはなりません。分析していただく費用だけではないのですよ。そういう方々と信頼関係を築いていくためにも、想像以上の交際費というか、もろもろ費用がかかります。しっかりとしたポリシーでビジネスをしようと頑張っていらっしゃる方がいることを知ると、励みになりますが、これからアロマでビジネスをなさろうと考えていらっしゃる方がいらしたら、正直商売をすると、アロマビジネスでは儲けは得られないことを知っていなくてはなりません。

 

私の恩師から、昨夜メールが届きました。マルチレベルのビジネスを展開する精油会社の集まりで、ある医師の方がなさったスピーチを批判する記事をホームページに載せたとのこと。多くの人に知らしめよ!とのメッセージ付きです。

アロマセラピーは元々輸入学問ですので、アロマ教育に携わる方々は、外国語ができないとなかなか新しい情報は入手しづらいかと思います。この医師は、本当に危険な情報発信をしていますので、内容は英語で書かれておりますが、是非、お読みいただきたい記事です。

 

http://aromamedical.org/PDF/dr-axe.pdf

2015年7月12日 (日)

耳の日光浴!

1ヶ月間、家を不在にして、5月半ばに帰宅したところ、飼い犬の右耳が真っ赤になって、ひどい感染が起きていました。あまり油っぽくなかったので、さっそく多目的ブレンドで掃除しました。何が起こったかというと、状態が悪化してしまったのです。生育に油分を要求しないマラセチアと思ったのでブレンドオイルをつかいましたが、どうやら耳いっぱいに繁殖していたのは、M.パキデルマティスではなかったようです。ブレンドのベースオイルに喜んだのか、耳の中がよけいひどくなってしまったのです。

 

あわてて、ハイドロゾルのブレンドに切り替えました。みるみる炎症はとれましたが、なかなかすぐに全快とはいかず、毎日の日課で耳掃除が続いていました。汚れがついてくる日と、ほぼだいじょうぶと思える日の繰り返しでした。

 

一昨日、久しぶりの太陽で、外に出ると肌がやけどをしそうでした。そうだ、試してみよう。以前、耳道内に繁殖するマラセチア属は特定の波長の光に影響を受けるという論文をちらっと読んだことがあったからです。朝の排泄に連れ出した時に、ジリジリする太陽にむけて右の垂れ耳を持ち上げて、耳道の中に光線が入り込むように1分弱ですが太陽光を浴びさせました。

 

翌朝、耳をみてびっくりです。耳道が健康なピンク色にもどり、中の方に自作の綿棒を入れて掃除をしても、全く汚れがついてこないのです。いつもは、調子が良い日でも、ほんの少しのよごれが綿棒の先についてきていたからです。

 

翌日も幸い好天気。朝の排泄時に1分弱の太陽光照射を実施しました。不思議、不思議、右耳は健康状態を保ったまま今日で3日目に入りました。時折耳をさわると、右耳だけなのですが、痛がってキャン!と泣くこともあったので、耳鏡による内耳の検査も必要と考えていました。もしかしたら、中に何か腫瘍みたいなものがあるかも知れない。心配はつきませんでしたが、耳道の色がピンク色にもどってよごれがまったくなくなった時点から、いくら耳を触っても痛がらなくなりました!

 

海外の情報を検索すると、380nmの波長の紫外線を照射する治療法もあるとか。う~ん、日光照射、これなら無料ですし、自分でできるので、耳感染に悩むワンコ/ニャンコに朗報かも知れません。試してみる価値はかなりありそうです。ただし、海外情報では、UV装置で10秒の照射で効果抜群の報告ですので、自然光のUVは、その装置より光線は弱いと思われますので、多少長めの照射が必要と思われます。私の事例では1分未満ですので、それを超えない程度で試してみて下さい。アロマの治療を試されている方は、精油やハイドロゾルを塗布する前に光線照射をするべきですので、そのことはわすれないで下さい。

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